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2005/03/26

黄禍

この時期に車で出かける時は、まずフロントウィンドウに降り積もった黄色い粉を洗い流さなくてはならない。もちろん多少の黄砂も混じっているだろうが、粉の正体のほとんどが杉花粉だ。

幸い杉花粉症ではないが、ハウスダスト原因のアレルギー性鼻炎持ちなので間違いなく予備軍ではある。もしかしたら症状が出ていないのは、耳鼻科で処方されたアレルギーを抑える薬を飲み続けているおかげかもしれない。

日本中のほとんどの杉林は、木材として利用するために国の政策で原生林を切り開いて植林されたものだ。しかし現在国内で使用されている木材は大半が輸入されたもので、せっかくの杉林も利用されることなく維持のみに費用がかかっている。

自然のまま手つかずの原始の森が世界遺産になり、政策で植林された杉林が今ではこうして花粉症の人から親の敵のように憎まれているのは皮肉としか言いようがない。

もちろんこんな状況を想像できた人がいるわけがない。植林政策を進めてきた責任者を責めようとは思わない。しかし、とにかくこの杉花粉の問題は早急に解決する必要がある。すでに国民の一割が杉花粉症と言われているし、年々その数は増加している。となれば、明らかにこの花粉症の時期の生産性が落ちているはずだ。医療費だってバカにならない。

また、杉などの針葉樹林は根が浅いため水害や土砂災害を防止する役目もほとんど果たせないらしい。毎年のように起こる集中豪雨や、必ず来ると言われている東海大地震や首都圏直下型地震の際には、杉林は防災どころか山崩れ崖崩れ流木の被害を大きくするだけだ。

これらの問題を解決するには、誰でも思いつく一番単純な方法を実行するしかない。植林した杉を伐採し、かわりにブナやナラ、樫といった本来そこに自生していた木を植え、かつての原生林を甦らせることだ。「木を植えた男」のように最初はドングリ一つ苗木一本から始めることになるだろう。それでも今すぐ始める必要がある。かつて国の政策で杉の植林を進めたように国の政策で原生林の回復を進めてほしい。

小泉さん、国民の健康と安全を守るために、郵政民営化以上に緊急性の必要な事案だと思いますが、いかが?

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