« 墜落日記6 第6回 | トップページ | 日本ではなぜゲームのストーリー性が重視されるか »

2007/11/30

エースコンバットにストーリーは必要か?(墜落日記6 番外編)

ネットでエースコンバット6の評価を見ると、ストーリーが薄っぺらいとか主人公が描かれていないとかと言う意見が結構ある。事実としてはその通りだと思うが、それは果たして重要なことだろうか?

僕は基本的にフライトシューティングやフライトシミュレーターにはストーリーはいらないと思っている。

エースコンバット(以下AC)をやっている人たちには解説の必要はないと思うが、この場合のストーリーというのはゲーム全体の進行を決めるミッションシナリオのことではなく、キャラクターを描くサイドストーリー的なものを指す。

ぽんつく堂的には、このストーリーがいるかいらないかは、いつもならば「個人の好みの問題」として片付けるところだ。しかし、今回はそれなりに理由がある。

ACを製作したバンダイナムコは日本のメーカーだしユーザーの大半は日本人だ。従って脳天気に戦争を賛美するようなストーリーはメンタリティ的に受け入れられない。必然的にACシリーズのストーリーは常に反戦的なメッセージを含むことになる。しかしプレイ自体は戦闘行為に他ならない。おまけに目覚ましい戦果を上げる主人公(プレイヤー)には賛美が送られるという矛盾やねじれが生じる。

このねじれはストーリーそのものにも反映する。前作のAC.ZEROがその典型である。
AC.ZEROはエース級の敵機が次々に出てきて常にスリリングなドッグファイトが繰り広げられるという点はシリーズ屈指である。しかし残念ながらシナリオがヘボい。戦争終結後に「国境なき世界」を名乗る思想集団がクーデターを起こす。この「国境なき世界」というのが、戦争があるのは国家や文明があるからだというむちゃくちゃな理屈で、人類を滅亡させかねない最終兵器を起動させようとする。中学生レベルで思考が停止したとしか思えない。思想家、革命家というものは元来そうしたものだと言われれば確かにその通りではあるのだが。とにかく最後の決戦で宿敵がその青臭い理想論を戦闘中にぐだぐだとしゃべるのは本当にうんざりした。
このヘボさも、強引にストーリーにひねりを入れたことと反戦メッセージを盛り込んだことに無理があったからではないかと思う。

この前作の反省をふまえて、AC6ではストーリーをさらっと流したのではないかと勝手に思っている。それでも「天使とダンスでもしてな」は寒いともっぱらの評判ではあるが。

無理なストーリー、妙にお説教臭いストーリーは「萎え」の元である。そんなストーリーはすっきり無くしてほしい。サイドストーリーが無くともフライトシューティングは成り立つことを、今でもシリーズ最高傑作だと思うAC2が証明している。

« 墜落日記6 第6回 | トップページ | 日本ではなぜゲームのストーリー性が重視されるか »

コメント

>中学生レベルで思考が停止したとしか思えない。思想家、革命家というものは元来そうしたものだと言われれば確かにその通りではあるのだが。

だはは、まさに一刀両断ですな。
どうせならエリア88として作ってくれたら面白いのにな。
でも主役の機体が弱いしw、しまいにゃレシプロ機と共同作戦だと逆に萎えるかもww
あ、インディペンデンスデイみたく相手を宇宙人にすればいいかなぁ。

エリア88にしてしまうと一部マニア受けになってしまうのではないかと…(^_^;)。若い子は知らないし、海外販売が出来なくなります。ACシリーズは結構海外で売れているようです。つーかバンダイあたりがPS2で出してくれれば良かったのに。今じゃ自社内競合になってしまう。

>あ、インディペンデンスデイみたく相手を宇宙人にすればいいかなぁ。

シンプル2000シリーズで、モロそんなのありました。PS2版エアフォースデルタもその路線。そこまで荒唐無稽にするのも切り口としては大いにアリだと思います。

こんばんは
わたしもストーリーは最小限でいいと思います。
ガチガチに設定されていると自由な発想で
楽しめなくなりそうなので
「こいつはきっとこんな性格だ」などと
空想(妄想?)しながら飛ぶのが好きです。

エアフォースデルタBWKはガチガチにキャラ設定した割には全然それが生かされていないように思えました。

AC6は友人の家で少ししかやっていませんがああいうのもいいと思います。

何事も適度、が重要なのでしょうかね^^

アイマスカラーに関しては…
今度も増えるでしょうねああいうの
いくら高性能でもアレで飛びたくはないです;;

こんばんは
脳内補完とか言うとまたヲタクは…と嫌がられそうなのですが、ゲームははやり妄想力全開でやりたいですよね(^^)。
あまり細かくストーリーやキャラクターが決められてしまうと、なんだかやらされている感が強くなってしまいます。

エアフォースデルタBWKはパッケージを見て最初全く食指が動きませんでした。やってみるとあまりのバカバカしさにかえって面白くなっちゃいましたけど(笑)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/90102/17229813

この記事へのトラックバック一覧です: エースコンバットにストーリーは必要か?(墜落日記6 番外編):

» 天使(tenshi) [天使(tenshi)]
天使(tenshi007jp)のジオログへようこそ [続きを読む]

« 墜落日記6 第6回 | トップページ | 日本ではなぜゲームのストーリー性が重視されるか »